◆月別で見る部屋探しのコツ。部屋探しに最適な時期は○月!?

部屋探しをするタイミングは、進学、就職、転勤、気分転換…など人それぞれで、部屋探しをする理由も違ってきます。

転勤の場合は突然言い渡されることが多く、部屋探しもバタバタしてしまいますが、自分自身でタイミングを選べるなら「部屋探しに最適な時期」を知っておいたほうがお得ですよね。

時期によって、入居のしやすさや家賃なども変わってくるケースがあります。

そこで今回は、『月別で見る部屋探し』についてお伝えしていきます。

 

賃貸市場は、毎月変動している!

 

 

実は、賃貸市場の波は一定している訳ではなく、入居希望者の需要やニーズに合わせて毎月変動しています。そのため、条件にマッチする物件となかなか出会えない場合もあれば、「簡単に理想よりもいい物件に出会えた!」ということも多々あります。

それは、賃貸市場は“常に変動している”からだといえます。

この事を知っているか否かで、部屋探しの満足度が大きく変わることでしょう。

 

部屋探しに最適な時期は一体いつ?

 

 

それでは、賃貸市場が年間を通じてどのように動いているのか見ていきましょう。

【1月】

1月~3月の時期は「賃貸のオンシーズン」と言われています。なぜかというと、この時期は進学、就職や転職などの人生の転機によって、物件数と部屋探しの人が同時に増えるからです。家賃の値下がりは期待できませんが、代わりに新築物件が多く出回る時期なので、「綺麗な部屋に住みたい」という人には最適な時期になっています。

 

【2月】

ご存知かもしれませんが、なかなか決まらないのが部屋探し。2月は、3月までに決めたい人が増える時期なので物件数は多く出回っていますが、繁盛期を迎える不動産会社の対応がスピーディーになってしまいます。ゆっくり対応してもらいたい場合は、あまりオススメできません。

 

【3月】

出回る物件数と契約数がピークに達する3月。狙い目の時期だといえます。

空室物件数が多ければ多いほど、気に入った物件に出会える確率が高くなります。しかし、同時に探す人の数も多くなるため、とにかく競争率が高め。判断力をもって部屋を探しましょう。

 

【4月】

4月に入ると賃貸市場が落ち着き、物件数もかなり少なくなります。4月後半になっても埋まらない部屋は、その後も借り手が見つかる可能性が低いため、家賃の値下げや敷金礼金ゼロなどの対応がされることも。急いで部屋を探していない場合なら、穴場になる時期かもしれません。

 

【5月】

ゴールデンウィーク期間を利用して引越しする人もいます。競争率も低いので、ゆっくり物件を選びたいならオススメな時期となります。さらに、5月は引越し代が安くなるところも魅力のひとつです。

 

【6月・7月・8月】

夏場は最も物件数が少なくなり、市場の動きが悪くなる時期。時間がある分、不動産会社もしっかり対応してくれますが、良い部屋が見つかるとは限りません。長い目で探す場合は、夏場から動いてみてもよいでしょう。

 

【9月・10月】

この時期は転勤や結婚といったイベントシーズンに合わせて、新築物件や空室物件が増えることもあり「第二の賃貸オンシーズン」といわれる季節。2,3月のトップシーズンと比べてみても競争率はそこまで高くないため、狙い目としてはオススメな時期かも!

 

【11月・12月】

春先と秋の2つのオンシーズンに挟まれている時期。物件は「秋の売れ残り」というような掘り出し物はあるものの、あまり期待はできません。しかし、早ければ12月頃から新築物件の募集が開始されるので、新築にこだわる場合はこの時期を狙ってみましょう。

 

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部屋探しに最適な時期は・・・
「3月」と「9月」

 

 

月別による賃貸市場の動向をお伝えしましたが、結果として「物件数」をベースに考えると「3月」と「9月」が部屋探しに最適な時期だといえます。「競争率が高い」というデメリットも含めて、それだけ良い部屋が出回っている証拠です。

このように、意外と部屋探しは“タイミング”が重要になってくるものです。

部屋探しをする際は、希望条件だけではなく“タイミング”も考慮してみてはいかがでしょうか。

◆失敗しない賃貸選び!プロなら“ここ”をチェックする賃貸選びポイント5選

スマホやネットの普及などにより、現在は賃貸物件を探しやすい環境になりました。

探しやすいことは入居希望者にとって大きなメリットですが、同時に賃貸物件を借りるにあたって大切なポイントを見落としやすくなります。住み始めてから「違うところに引越ししたい…」と後悔する人も多くいます。

このような賃貸選びの失敗をしないために、賃貸に精通するプロが実践する「賃貸選びのポイント」をお伝えしていきます。

プロは“ここ”をチェックしています。

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ポイント5選!

プロが実践する賃貸選びのポイント

<サイト検索編>

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『1』
サイトに掲載されている写真の質、枚数

 

 

 

賃貸サイトに掲載されている物件の写真は、いわば“物件の顔”となります。

間取りだけでは確認できない雰囲気を掲載写真から感じることができ、実際に住んでみたイメージにもつながります。

この掲載写真の「質が悪い」「枚数が少ない」といったマイナス要素がある賃貸サイトには注意。

本当にオススメする物件なら、掲載写真を重要視して1日でも早く契約まで持っていきたいので、必然と写真の質や枚数にはこだわるはずです。つまり、掲載写真を重要視していない賃貸サイト自体の質があまり良くないということです。

 

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『2』
敷金礼金ゼロ物件なのか

 

 

誤解の無いよう最初に前もってお伝えしますが、敷金礼金ゼロの物件が「悪い」というわけではありません。

敷金礼金をゼロに設定している理由は、不動産会社は仲介手数料などで利益を得ているので、希望者に入居してもらうためにイニシャルコストをおさえて「入居しやすい環境」を提供しているからです。

ここで注意したいのは、“敷金の代わりはどのタイミングで支払うことになるのか”ということです。敷金は、入居者が家賃を滞納した場合や退去時の原状回復費用となる「保証金」の意味があります。

入居前にあらかじめ敷金を受け取らない物件の場合、どのタイミングで支払い要求されるのかわかりません。中には不当請求される恐れもあるので、敷金ゼロ物件を選ぶなら入居前に事前相談するようにしましょう。

<内覧編>

 

『3』
ゴミ置き場・ポストは物件の環境を表している

 

 

内覧時は部屋だけではなく、物件の「環境」をチェックします。

まずは、ゴミ置き場。

ゴミ置き場が散らかっている物件は、管理が行き届いていない証拠です。経営に対する姿勢が低い、あるいはマナーの悪い住民が入居している物件ということになります。

また、エントランスのポストもチェック項目です。

ポストにチラシが溜まっているのも管理状態が悪いことがわかります。管理が悪い物件は総じて居心地の悪いケースが多いので、物件の「環境」まで目を光らせることが大切です。

 

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『4』
アクセス面・交通面はどうなのか

 

 

物件情報には「○駅まで徒歩○分」と掲載されていますが、この数字は「徒歩1分=80m」という基準が宅建業法で定められています。

つまり、坂道や信号が多くても駅まで800mの物件は「徒歩10分」の物件だということ。

実際に住んでから「5分以上オーバー」するケースもあるので、駅を利用する人は内覧時に試すようにしましょう。

また同様に車で通勤・通学する人は、朝の周辺道路の渋滞程度をチェックするようにしてください。

不動産会社の担当者や、周辺情報に精通しているタクシー運転手に訪ねることを忘れずに。

 

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『5』
生活を実際にイメージ

 

 

部屋の内覧は、実際の生活をイメージできる貴重な時間。「広くて綺麗!」と感じるだけで終わらないようにしましょう。

いざ住んでみると生活しにくい部屋かもしれません。その理由は、空室状態の部屋は生活感が全くないからです。

なので、「家具家電を置いた時の部屋の広さ」「洗濯機からバルコニーまでの距離」「収納スペースの大きさ」などの細かい生活感のイメージが必須となります。

その時に感じる“生活感”があるはずです。

 

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準備をして、後悔しない賃貸選びを行おう

 

 

賃貸に精通するプロが実践している賃貸選びのポイントをお伝えしました。

賃貸探しが簡単になった今だからこそ、入居してから「失敗した…」と後悔する人が増えています。後悔しないためには、事前の準備が大切になります。

サイト検索では物件の「情報」を、内覧では物件の「環境」をチェックするようにしましょう。

賃貸と言えど、数年住むことになる住まいなので、こだわった情報と環境にマッチする賃貸選びをしてくださいね。